老いゆく歳には勝てず、とうとう僕も自走式斜面用畦草刈機であるスパイダーモアを導入する運びとなりました。
というか、年齢云々は関係なく周りの人が使っているを見て楽そうだな~と思ったからです(笑)
導入してからは確かに体力的には楽になりましたし、何よりも精神的にあれだけ気重だった草刈作業が楽しくなったんだから
導入はまずもって自分的には大正解ということになります。
ただですね、これはスパイダーモアの取扱説明書を一字一句漏らさず熟読をし、キッチリそれを遵守した場合にだけ享受できる
ものであると!思う(←失敗経験者は語る)
知り合いの人から中古品を譲り受けた
近所の知り合いが新しいスパイダーモア(SP852AF)に更新した。その際に古い方のやつ(SP851)を格安の値段で
私に譲ってくれることになった。
譲り受けたSP851はフリー刃ではないものの、スパイダーモアを手に入れたあの時の感動は今でも忘れられない。
掃除もされてなくドロドロに汚れていたのを我が家まで届けてくれたことも今となっては懐かしい(笑)
ヒヤリハット 畦畔から落しかけた
スパイダーモアを使い始めてからまだ半年ではありますが、僕が実際に圃場で使ってみてヒヤリとした場面があったので、
その1つを綴っておくことにします。
高い畦の天場から落ちかけた
畦畔の頂上であり平地ではあったが、淵のギリギリを下の写真のようなハンドルの向きにして草刈りをしていたところ、
端の土が少し崩れて右前輪が畦から外れると同時に車体の方向が変わり畦からスパイダーモアを落としかけ、慌てて停止した。
(停止後、腕力で耐える。)
なんとか後輪2輪は天場にとどまっていたので後退にてなんとか圃場側に戻すことが出来た。
※間違っていた点 ⇒ ハンドルの向き
- スパイダーモアは畦畔(傾斜部)だけではなく圃場を取り囲む畦の天場などの平地にも使用することができるが、
間違ったハンドルの向きにてギリギリを攻め過ぎた。(正しくは進行方向に対し90度) - 刈り残しを作ってしまうと、あとで刈払機による仕上げが必要になるため少しでも楽をしたい
という焦りがあった。 - 雨天の翌日で土壌が湿っていた。(このハンドルの向きでは湿っていなくても端ギリギリを刈るのは危険)
今回のことで学んだ点のまとめ
① 斜面の天場を走行する時や刈る時のハンドルの向きは、下の写真のように進行方向に対して90度にして使用するべきであった。(燃料タンクが山側、自分側)
下の写真のハンドルの向きが草刈り中は最も横転しにくいスパイダーモアの原理原則とも言える基本姿勢だと知る。
この向きだとタイヤが滑り落ち掛けたとしてもハンドルで修正が利きやすい、それにハンドルの長さがあるので作業者は安全な場所を歩ける
② 圃場ごとの畦の癖(ぬかるみ・水はけ・土質・石などの障害物)を覚える
僕は、草丈で排水口などの障害物が見えない場所には女子竹に防鳥テープを取り付けて挿している
③ スパイダーモアの自重も考慮
SP851の場合だと重さが約50㎏あるので作業時や走行時は注意
④ 乾ききった土壌で使用すること
湿った場所で使用するとタイヤがスリップして掘削機と化すので注意!法面を非常に傷めることとなる!
⑤ 乾いた土壌でもギリギリを攻め過ぎず、場合によっては刈払機や手刈りで草刈りを行う
例えば、水際とか電気柵の近くとか攻め過ぎないようにしている
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最後に
今回は僅かに後輪2輪があと少しのところで踏みとどまってくれたが、もし後輪が乗っている場所も崩れていたら・・・
もし停止動作が遅れていたら・・・畦畔の下までスパイダーモアを落下させていただろう。ほんとヒヤリとした草刈り中の出来事であった。
それと、この時はスパイク付きの地下足袋を履いていたのも良かった。慌てた時や足に力を入れる時にスリップや
転倒していては話にならない。また今回はスパイダーモアを使い始めて間もない頃の出来事であり、
速度ギアを低速(カメ)にて使用していたので助かったとも言える。あとで色々考えると自分自身も落下していた可能性も
あったことに気づきゾッとした。
今回の件で、機械の取り扱いにしても使用環境にしても、まだまだ考察の未熟さに猛省をしている自分だけど、
皆さんも使用する際には、先ずは必ず取扱説明書を熟読し、自身の安全と高価なスパイダーモアを守って戴きたいと
そう思う次第であります✨おわり
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