【写真掲載】お盆に自宅でロウソクを用いた万灯を行う/万灯ついて/万灯の作り方

今回は自宅で行う万灯についてのお話しを、田舎暮らしの私がお送りします。

うちの父親が亡くなってからかれこれ7年が過ぎましたが、その父親の初盆の折に、親戚の叔父が万灯なるものを作ってくれました。
そこで、少し万灯について調べてみることにしました。

万灯とは?

辞書によると

数多くのともしび。特に、仏前にともす多くの灯明。

ということです。

なるほど!万灯の万とは数多くのという意味で、その灯みたいですね。

あと、真言宗・日蓮宗など各宗派によって表記の仕方に違いは有れど(万灯、萬燈、万燈など)どの宗派でも年中行事に此の万灯を用いた仏事が組み込まれている寺院が多いことが分かりました。

また、神道に於いても年中行事としている神社もあることから神仏は関係なく、しかも全国各地で万灯は執り行われているものであるようです。

点火前の108本のロウソク(万灯の板)
我が家で使用した万灯の板

万灯を行う意味とは?

8月13日の盆入りに行なう万灯(迎え万灯)は、御先祖の霊が迷わないように御迎えをする意味合いが大きいようです。
昔は、各々の家が門前で迎え火を焚いていたみたいですが、現在はお寺や神社や地域行事としてのみ行われ、各家庭では御所提灯を縁側などに吊したりして迎え火としていることが殆どのようです。御所提灯【吊り提灯】LEDローソク:Amazon)

また、送り万灯(8月16日)を行なうこともあるようです。

その他、仏前や神前に灯を供えて懺悔する意味であったり、単に供養する意味であったり、その時と場所によって多少の意味合いは変わってくるみたいです。

万灯の形状

いくつかのお寺や神社や地域行事などを調べてみると色々な形状の物が見つかりました。
四角い枠に紙を貼った行灯(あんどん)風の物や、提灯、または麦藁を使った松明(たいまつ)風な物とか様々な形をした物があるみたいです。

叔父が作ってくれた万灯

話は我が家に戻りますが、8月13日の夕刻に叔父が開襟シャツ姿で家にやって来ました。
玄関で軽く挨拶を交わしたあと、叔父が乗って来た軽トラの荷台を見ると、手作りの万灯に使う板が積まれていました。

万灯の板なる物を見たのはこの時が初めてだったのですが、板には沢山のロウソクを立てる為の釘が打たれたおり、数えてみると煩悩の数と同じ108本でした。

板に打った108本の釘

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そして、陽が落ちた午後7時半頃、叔父と私の母親が見守る中、私が多目的ライター(チャッカマン)を使って全てのロウソクを灯し、これをもって我が家での万灯としました。

ロウソクの灯りが何とも言えず幻想的でしたね。それでいて初盆ということもあり私にはどことなく物悲しくも映りましたが、黙ってロウソクを見ていた母親の目にもきっと同じ様に映っていたことでしょう。

自宅で万灯を執り行っている様子(幻想なる灯り灯す108本のロウソク)

あ!そう言えば、万灯を見るのは初めてではないかもしれませんね。ひょっとしたら記憶は定かではありませんが、テレビで見たことがあるかもしれません。
うちでは、このような形状の物を用いましたが色々なやり方があるみたいですから多分、何処かで見たことがあるようにも思えます。

万灯の材料

先にも言いましたように現在は盆提灯で御先祖を迎えることが殆どですから必要はないのですが、万灯の1つの例として叔父が作ってくれた万灯の材料を載せておきます。
ロウソクとロウソクの間などの寸法は厳格には決まっていないと思いますので、御自由に決めて戴ければ良いのではないかと思います。

  • 板   :  縦1940㎜ × 横240㎜ × 厚み170㎜
  • 丸釘 : 40㎜ × 108本
  • 豆ダルマロウソク : 108本
灯りを灯した板の上の108本のロウソク

記事のまとめ・注意喚起

ロウソクに火を付ける際には服などへの燃え移りに注意してください。
また縁側付近で行う際にはカーテンなどへの燃え移りにも十二分に注意して行なうようにしてくださいね。

それでは今回はこの辺りで^^

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