浄化槽ブロアの故障の原因とは?
浄化槽ブロアが故障する原因の1つに、ブロア本体の中にあるダイヤフラムが破れてしまい、
これによりオートストップ機構(安全装置)が作動をし、ブロアが停止してしまうことがよくあります。
破れたダイヤフラムの交換は、さほど難しい作業ではありませんのでチャレンジしてみるのも一考かと思います。
(この記事では大晃機械工業㈱製の浄化槽ブロアEL-100を例に挙げてダイヤフラムの交換手順を説明しています。)
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※ブロアを分解しダイヤフラムの破損を確認する際には
必ずコンセントを抜いてから行いましょう!

フィルターカバーや外カバー等を外せばダイヤフラムを確認することが出来ます。

ダイヤフラムとは?
浄化槽ブロアにおいてはゴム製の空気調整弁のことを指します。
下の写真が大晃機械工業㈱製の浄化槽ブロアEL-100に使用されているダイヤフラムです。
この様に破れているとダイヤフラムの交換が必要となります。

交換に当たり、まずは御自身が所有するブロアの型式に合ったダイヤフラムを準備してください。
準備が整ったら作業開始です。
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ダイヤフラムの交換手順(組み立て)
※ブロアの分解手順は割愛します。
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1マグネット固定治具
マグネット固定治具(ダイヤフラムに同梱)を利用してマグネットセットが真ん中に来る様にセッティングしてください。

下の写真の様にソレイドコアとマグネットの間にマグネット固定治具4枚を差し込み、
マグネットセットが真ん中に来る様にします。
詳しくは購入されたダイヤフラムに同梱されている説明書に載っていると思いますのでそちらをご参照ください。
(さほど難しくは無いです。)

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2ダイヤフラム取付け
次に、写真中央のマグネットセットにダイヤフラムを取付け、ネジを締めます。


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3バルブボックス取付け
次にバルブボックスを取付け、4隅をネジ留めします。
吐出口に接続管を差し込みホースバンドでシッカリと固定してください。
たったこれだけです。慣れれば非常に簡単にダイヤフラムの交換が出来ます。

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4オートストップ機構のリセット
そして最後に、オートストップ機構をリセットします。この作業を行う時もまだコンセントは抜いたままです!
コンセントを入れて行うと非常に危険ですので必ずコンセントは抜いたままで行ってください!
この大晃機械工業㈱製の浄化槽ブロアEL-100の場合は、上部にスライド式のオートストップ機構があります。
ダイヤフラムが破れた場合にもこのオートストップ機構が働きブロアが停止します。
異常を感知し止まった場合は、オートストップ機構のスライダーが左右のどちらかに寄っていますのでドライバー等で中央に戻してやります。
(個別機種によりリセット方法は違うかも知れません。)カチッと音がすればリセット完了となります。

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5動作確認
そして、充電部のホルダーカバーを取付けたあとコンセントに差して動作確認を行います。

正常に動いたならば、消音マット・外カバー・フィルターカバーを正しく取付け、全ての作業は完了となります。

所定の位置に戻し(L字型接続ゴムホース:Amazon)や
ストレート接続ゴムホースなどで空気配管(浄化槽までの管)に接続をし、運転を再開してください。

この記事は、僕が所有する浄化槽ブロア(大晃機械工業㈱製EL-100)を例に挙げて、
簡単にダイヤフラムの交換手順について御紹介を致しました。
※実際に作業をされる場合には、個別機種の取扱説明書に沿って
行ってください。よろしくお願い致します。
追記:メンテナンスの重要性
- 定期的なメンテナンスのメリット:浄化槽ブロアの寿命を延ばします。
. 定期的な清掃
- フィルター清掃: ブロアの空気吸入フィルターに汚れが溜まると性能が低下します。フィルターを取り外して清掃し、乾燥させてから取り付けましょう。
- 周辺の汚れ除去: ブロア周辺のゴミや汚れを取り除き、通気性を確保します。
2. 部品の点検と交換
- ダイヤフラムの確認: ダイヤフラムはゴム製であり、経年劣化するため、亀裂や摩耗がないか定期的に確認しましょう。異常があれば交換が必要です。通常、2〜3年ごとの交換が推奨されているようです。
- チェックバルブの確認: バルブが正しく動作しているかチェックし、詰まりや劣化があれば交換します。
3. 異音や振動のチェック
- 異常な音や振動がある場合は、内部の部品が緩んでいる可能性があります。異常を感じたら早めに点検してください。
4. 定期的な動作確認
- エアフローの確認: 吐出口の空気量が適正であるか確認してください。空気量が低下している場合は、ダイヤフラムやフィルターに問題があるかもしれません。
5. 電源の管理
- 電源プラグやコードに損傷がないか定期的に確認し、安全性を確保します。長期間使用しない場合は電源をオフにしておきましょう。
6. 専門業者による定期点検
- 定期的に専門業者に点検を依頼すると、見落としがちな部分や内部の劣化をチェックしてもらえます。
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